1888(明治21)年、鄭永慶(ていえいけい)が東京・下谷黒門町に開いた「可否茶館」は、日本初の本格的なコーヒー店とされます。コーヒー一杯1銭5厘。ビリヤードや新聞・書籍を備え、ロンドンのコーヒーハウスさながらの「知の社交場」を目指しました。経営は数年で行き詰まりましたが、その理想は明治末からのカフェーブーム、そして昭和の喫茶店文化へと受け継がれていきます。