コーヒーの等級(グレード)は生産国ごとに基準が異なります。大きく分けると、(1)豆の大きさ(スクリーンサイズ)で分ける国、(2)欠点豆の少なさで分ける国、(3)産地の標高で分ける国の3タイプ。ケニアの「AA」はスクリーンサイズ最上位、エチオピアの「G1(グレード1)」は欠点数の少なさ、グアテマラの「SHB(ストリクトリー・ハード・ビーン)」は標高約1,350m以上を意味します。

01 なぜ標高が等級になるのか

中米諸国で標高が品質基準になっているのは、高地ほど昼夜の寒暖差が大きく、実がゆっくり熟して密度の高い豆になるから。「ハードビーン」とは文字どおり「硬い豆」のことです。コスタリカやエルサルバドルにも同様のSHG(ストリクトリー・ハイ・グロウン)という表記があります。ブラジルは欠点数(No.2が実質最上位)+スクリーン+カップ評価の複合式です。

02 等級は「品質保証」であって「おいしさ保証」ではない

等級はあくまで規格上の分類で、味の好みまでは保証しません。同じケニアAAでも農園や精製で味は大きく変わりますし、スクリーンサイズが小さいABに味で勝るロットも普通にあります。スペシャルティの世界では、等級よりもカッピングスコアと生産情報(農園・品種・精製)が重視されるようになっています。