前回と同じ豆を100g買うとき、店員さんにこう頼んでください——「半分を粗挽き、半分を細かめでお願いします」。快く応じてくれるはずです。家に帰ったら、同じレシピ(15g・225g・3分)で2袋を淹れ比べます。粗挽きは湯がさっと抜けて軽く、ややあっさり。細挽きはゆっくり落ちて濃く、ともすれば少し苦い——同じ豆とは思えない差に驚くはずです。
01 何が起きているのか
粉が細かいほど湯に触れる表面積が増え、成分が速く濃く出ます。つまり挽き目は「味の濃さと出方」を決めるいちばん太いダイヤル。プロが味を調整するとき最初に触るのもここです。今日の飲み比べで、あなたはコーヒーの心臓部の変数を体験したことになります。「濃すぎたら粗く、薄すぎたら細かく」——この一行は、この先ずっと使える羅針盤です。