贈る豆選びの手順は、自分用と逆向きです。まず相手の情報を集める——普段の一杯は? 缶コーヒー派? ラテ派? ブラック派? 情報が少なければ「中煎りのバランス系ブレンド」が最安全(第10回で作った好みの座標を、今度は相手のために推定するわけです)。形式は、豆のままより「挽いた粉+ドリップバッグ」が親切な場面も多い——相手の装備(ミルの有無)まで想像するのが、この試験の採点ポイントです。
01 外さない三つの型
実用の型を三つ。(1)王道型: 有名ロースターの看板ブレンド+焙煎日の新しさ。ハズレがなく、店の物語も添えられる。(2)体験型: 産地違いの飲み比べセット(第11回の三角形を贈る発想)。コーヒー好きに刺さる。(3)気持ち型: 自分が感動した豆を「これ、おいしかったから」と一言添えて——おすそ分けの素朴さは、実は最強のプレゼンです。避けたいのは、相手の好みを無視した「自分の趣味の押し付け」(超浅煎りを苦手な人に贈る等)——学んだ知識は、押し付けず翻訳に使うのが上級者です。