2010年代前半、米国のサードウェーブ系カフェ(his-011)からコールドブリュー(kn-095)の流行が始まります。スタンプタウン(rst-023)のボトル入りや窒素充填の「ニトロコールドブリュー」が話題を呼び、2015年前後には大手チェーンがこぞってメニュー化——「アイスコーヒー=急冷」だった米国に、「低温でゆっくり」という日本や水出し文化圏には馴染み深い時間の美学が定着しました。
この波はRTD(kn-049)の技術革新と合流します。低温抽出×無菌充填×遮光容器は酸化の三条件(kn-124)を同時に抑え、「開けたてがカフェの味」のボトルコーヒーを可能にしました。缶コーヒー大国の日本でも高価格帯のボトルコールドブリューが定着し、クラフト系ブランドの参入が続きます。かつて自販機(his-029)が作った「どこでも一杯」の文化は、いま「どこでもスペシャルティ品質」へ更新されつつあります。