UCCの缶コーヒー発明(his-009)から4年、1973年に登場した「ホット&コールド両用自販機」が、この発明の真価を解き放ちました。冬は温かく、夏は冷たく——同一機で温冷を併売する技術は世界的にも珍しく、屋外で24時間「ちょうどいい一杯」が買える国は日本だけでした。

高度成長期の労働文化と自販機は完璧に噛み合いました。工場の休憩、深夜の運転、朝の駅前——「作業の合間の缶コーヒー」は日本独自の飲用シーン(kn-049)として定着し、自販機網の拡大とともに缶コーヒーは年間数十億本規模の国民飲料へ成長します。ボトル缶、ペットボトル、チルドカップ(kn-049)と容器は進化を続け、この流通網が後のRTD(his-032)の土台になりました。