急冷式では、氷が熱を奪いながら溶けた水がそのまま一杯の一部になります。つまり氷は「冷却材」であると同時に「材料」。白く濁った氷は空気と不純物を含み、速く溶けて水っぽさと雑味を持ち込みます。ゆっくり溶ける透明で大きな氷ほど、最後まで味の輪郭が保たれます。
01 大きさと溶けにくさ
氷は体積あたりの表面積が小さいほど溶けにくくなります。同じ量なら小さい氷を数個より、大きい氷を1〜2個。カフェやバーが大きな氷を使うのは見た目ではなく物理の問題です。
急冷式アイスコーヒーは「氷が溶けて完成する」飲み物。氷の質が最後の一口を決める理由を、希釈と熱の観点から解説します。
急冷式では、氷が熱を奪いながら溶けた水がそのまま一杯の一部になります。つまり氷は「冷却材」であると同時に「材料」。白く濁った氷は空気と不純物を含み、速く溶けて水っぽさと雑味を持ち込みます。ゆっくり溶ける透明で大きな氷ほど、最後まで味の輪郭が保たれます。
氷は体積あたりの表面積が小さいほど溶けにくくなります。同じ量なら小さい氷を数個より、大きい氷を1〜2個。カフェやバーが大きな氷を使うのは見た目ではなく物理の問題です。
凍る速さと方向の違いです。ゆっくり一方向に凍らせると空気と不純物が押し出され、透明で密度の高い氷になります。
クーラーボックスを使った一方向凍結などの方法があります。市販の透明氷(かち割り・ロックアイス)を使うのも手軽です。
水出しは完成後に注ぐだけなので影響は急冷式より小さいものの、グラスの中で溶ける以上、最後の味には効いてきます。